学 園 催

1stアルバム解説・制作記

1stアルバム『陰陽師』の製作から
未来へ向けての全ての歴史を綴っています
本アルバムは、陰陽師の都「京都」を舞台に
「占い」「呪い」に纏わる物語をPOPにまとめ
そのゆかりの地を巡礼するコンセプトアルバムとなっています。

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2006.04.14
(前回つづき)
『烏丸』と書いて、
あなたは、どう読むかお解りだろうか?
これは 「 からすま 」 と読む。
「 からす まる 」ではなく「 か・ら・す・ま・ 」なのだ。
「る」は、なぜか発音しないのだ。
なぜ発音しないのだろう?
私も最初は不思議に思った。
一見、当て字かとも思ってみたが、そうにも思えない。
例えば 「 巫女 」 と書いて 「 みこ 」 と読むような場合、
これは当て字という意識でスッキリ受け取れるのだが、
この『烏丸』は完全な当て字というわけでもなく、
かといって正確に読んでるわけでもない。
そこが、かえって不思議や、
呪々しさを漂わせているのだ。
だが調べていくと、
そこには様々な意味があった・・・・(次回へ)
2006.04.18
(前回つづき)
では『烏丸』という地名の由来をお話しよう。

先ずその語源だが、
実は地形的な理由が語源となっていた。
昔、烏丸の街一帯には複数の河川が交差しており、
その事から、河川の間に栄えた街、
つまり(河原・かわら)+(洲・す)+(間・ま)
の語音を音写したものであると伝えられている。
また「ま」は朝鮮語の「マウル」が語源であるという説や、
さらには「からすま」という音声自体が、
アイヌ語をもとに作られたものであるという説もある。

このように多数の説が存在しているが、
いずれにしても1つ確実に言える事がある。
あなたは、もうお気付きだろう?
そう、全て「音写」が用いられていることだ。
「音写」-----ここがポイントである。
これは本学園のアルファ・スキャットにも通ずるものがあり、
すでにこの時代に、音の響きを大切にした表現方法や文化が、
誕生していたと推測されるのだ。
音写が最も盛んに用いられるのは、
仏教や陰陽道などの唱文である。
この事からも、当時から呪術的な意識や、
祈りに関する風習が強く根付いていた事が感ぜられる。
2006.04.20
ここで一旦、音楽制作の進行状況をお伝えしておこう。
現在、Guitarの{ レギュラー+drop D チューニング }で奏される、
プレイのレコーディングが完了した。
次いで特殊チューニングによって奏される、
プレイのレコーディングに入る。
2006.04.24
私は、大方4本のGuitarを愛用している。
だが、レコーディングでは最も愛用している1本のみで奏している。
そう、設備のページにも紹介されている、Killerである。
本アルバムでは多種の変則チューニングを奏するから、
4本を使いわけた方が効率的で楽なのだが、
やはり様々な面で私にとってはKillerが一番なのである。
音の性質から、プレイ時の効率性。
どれをとっても丁寧な計算を施し、設計されている。
だから変則チューニングも、手間はかかるが、
その都度調律し直して演奏している。
2006.04.26
今回はアルバム曲のレコーディングという事もあり、
Guitarプレイにも今まで以上に種々、気を配っている。
例えば、あまりに完璧さを追求しすぎると、
機械的なサウンドになってしまう。
それだけは注意すべき項目だ。
だから今回は、あえてミストーン的な感覚も視野に入れ、
アドリブ感のあるプレイを心がけ、
さらに綺麗に整ったプレイは録り直して、
人間味あるテイクに再録したものだけを採用していってる。
やはりRock Guitarというものは、整いすぎた音ではなく、
荒削りで刺激的なサウンドではなかろうか?
今回はそれを強く意識したことにより、
かなり人間味ある仕上がりになってきている。





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