学 園 催

1st maxiシングル解説・制作記

1st maxiシングル『阿僧祇』の制作・発表に至るまでの全過程を中宮貞子女帝が綴ります。
リリース時期は2009年春頃を予定しています。
今回の作品テーマは
『連綿と続く生命の無限増殖、進化する理性との葛藤』
maxiシングルの枠組を超えた
ボリュームとバリエーションでお届けします。

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2008.10.20
ギターレコーディングと並行して、
ラップのレコーディングを開始!

今回は、河原町のようにAメロ部分がラップになっているものや、
一曲丸々ラップの曲も制作している。
その歌詞はα-スキャットのものから、
全面日本語で深いメッセージを込めたものまで様々である。

曲によっては、ギターで再現したDJスクラッチとの掛け合いを演出したり、
新しい「貞子ラップ」のワールドを表現しようと思う。
2008.10.10
<阿僧祇の解説>

阿僧祇とは、一体どのような意味なのか、
それをまだ解説していなかったので、
ここでお伝えする事にしよう。

もう既にご存知の人が多いと思うが、
阿僧祇は、数の単位の一つである。
サンスクリット語のアサンキャ(asamkhya)を音訳したもので、
数えきれないほどに多いことを意味する。

阿僧祇は、10の56乗という膨大な数を示す。
ただしこの数値は地域や時代によっても解釈に多少の違いがあり、
10の64乗とする説などもある。
いずれにしても果てしない数である事には違いはない。

よってこのような単位は実用的なものとしては用いられていない。
皆さんの実生活での勘定や計算の中で、
このような単位が登場することは今までもなかったであろう。

では一体どのような必要性があるのだろうか?
そう、これは「悟り」や「功徳」の規模を示す単位として用いられていたと伝えられている。
阿僧祇という言葉は元々、仏教用語から由来していて、
仏典「華厳経」にも数詞として登場している。

悟り・功徳という抽象的で奥深く、かつ感覚的な事柄を、
このような数で表すというのは、とても趣きがあるように思う。

<日本の数の単位 一覧表>
一、十、百、千、万、億、兆、京、垓、(禾予)、穣、
溝、澗、正、載、極、恒河沙、阿僧祇、那由他、不可思議、無量大数。
*(華厳経における数詞の名称は、その種類が膨大すぎるため、ここでの明記は控えさせて頂く)
2008.10.06
ギターのレコーディングを開始。
今回は先ず、SE的なプレイから録り始めてみた。
アームを用いたトリッキーなプレイや、
DJスクラッチをギターで再現したり、
前作では行わなかった前衛的なプレイを随所に交えてみようと思う。
2008.10.01
現在、ギターレコーディングの計画中。
何を計画しているかというと、
先ずはサウンド作り。
ディストーションからクリーントーンまで、
様々な音色をエフェクタで作っていっている。

そしてフレーズの調整。
デモ版で弾いたフレーズが本当に最適かどうかを再チェック。

そしてそれぞれのフレーズや音色を、
L、R、センターのどの位置に配置するかを考察。

これらを経て、心の準備が整ったら全弦を新しいものに張り替え、
いざレコーディングに挑むのである!
この全ての作業はもちろんアルバム「陰陽師」の時も行っていた。
2008.09.25
デモ音源、全曲完成!
現在ちっぴが各曲を聴いてメロディーを覚えている。
今頃、私のヴォイスとギターサウンドに、
惚れ惚れしているはずだ・・・・・。





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