学 園 催

1st maxiシングル解説・制作記

1st maxiシングル『阿僧祇』の制作・発表に至るまでの全過程を中宮貞子女帝が綴ります。
リリース時期は2009年春頃を予定しています。
今回の作品テーマは
『連綿と続く生命の無限増殖、進化する理性との葛藤』
maxiシングルの枠組を超えた
ボリュームとバリエーションでお届けします。

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2008.10.10
<阿僧祇の解説>

阿僧祇とは、一体どのような意味なのか、
それをまだ解説していなかったので、
ここでお伝えする事にしよう。

もう既にご存知の人が多いと思うが、
阿僧祇は、数の単位の一つである。
サンスクリット語のアサンキャ(asamkhya)を音訳したもので、
数えきれないほどに多いことを意味する。

阿僧祇は、10の56乗という膨大な数を示す。
ただしこの数値は地域や時代によっても解釈に多少の違いがあり、
10の64乗とする説などもある。
いずれにしても果てしない数である事には違いはない。

よってこのような単位は実用的なものとしては用いられていない。
皆さんの実生活での勘定や計算の中で、
このような単位が登場することは今までもなかったであろう。

では一体どのような必要性があるのだろうか?
そう、これは「悟り」や「功徳」の規模を示す単位として用いられていたと伝えられている。
阿僧祇という言葉は元々、仏教用語から由来していて、
仏典「華厳経」にも数詞として登場している。

悟り・功徳という抽象的で奥深く、かつ感覚的な事柄を、
このような数で表すというのは、とても趣きがあるように思う。

<日本の数の単位 一覧表>
一、十、百、千、万、億、兆、京、垓、(禾予)、穣、
溝、澗、正、載、極、恒河沙、阿僧祇、那由他、不可思議、無量大数。
*(華厳経における数詞の名称は、その種類が膨大すぎるため、ここでの明記は控えさせて頂く)




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